記事の概要
この記事では「惹かれる将棋を鑑賞しよう 第008局」の動画について書いていきます。
動画データ
日時 | 1991年06月04日 | |
---|---|---|
棋戦名 | 第32期王位戦リーグ紅組 | |
対局者 | ▲大島映二 六段 △丸山忠久 四段 | |
戦型 | 矢倉 | |
棋譜の出典 | 将棋DB2 | |
使用した楽曲 | 「カザネビ ~Long Version~」 | もぜ楽2/mozell |
動画の投稿先 |
動画
棋譜
形勢グラフ
雑記・感想
最近「将棋 好プレー珍プレー集」(マイナビ出版)を購入し、面白い将棋を探していたところ、この将棋が目につきました。将棋DB2にも棋譜が掲載されていたので動画化しました。
本局の見どころは以下が挙げられるでしょう。
- 60手目△1五歩以下守りの銀を棒銀の手筋で銀香交換後1筋突破
- 68手目△1六成香以下成香を自陣に引っ張って成香冠を完成
- 最終局面では後手陣(一段目~三段目)がスッカスカ
60手目以降の守りの銀を銀香交換にして裁くのはこの銀が邪魔になりそうなので理解できます。おそらく66手目△1七香成まではほぼ1本道といっても過言ではないでしょう。
しかし、68手目△1六成香はなぜこうしたのかが理解できません。69手目▲1四歩読んでいたのなら納得できなくもないですが、手の広い局面なので他にも選択肢があったような気がします。
70手目△1五成香は71手目▲1三歩成を催促するため、82手目△1四成香は1三の銀にプレッシャーを与えるため、90手目以降の△1一歩▲同成銀△1三成香は成銀にプレッシャーを与えるため、126手目△2三成香は飛車の活用を図るためと考えれば自然な活用です。
しかし、この流れは68手目△1六成香が指されなければ実現しません。偶然にも68手目△1六成香が指されたからこそ実現した面白い将棋といえるでしょう。
BGMには今まで使用しようと思っていて使用していない神曲っぽいものを選択しました。
コメントを残す