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- 大山先生VS升田先生 / 升田幸三 / 大山康晴 / 矢倉
記事の概要
この記事では「大山先生VS升田先生の棋譜を鑑賞しよう 第064局」の動画について書いていきます。
動画データ
日時 | 1957年02月18日 | |
---|---|---|
棋戦名 | 第6期王将戦七番勝負第6局 千日手指し直し局 | |
対局者 | ▲升田幸三 王将 △大山康晴 名人 | |
戦型 | 矢倉 | |
棋譜の出典 | 「大山VS升田 全局集」 by マイナビ出版 | |
使用した楽曲 | 「Ohka JAPAN」 | SHW |
動画の投稿先 |
動画
棋譜
形勢グラフ
雑記・感想
大山VS升田全局集での今回の将棋のタイトルは「升田、王将位を防衛」です。
本局の見どころは以下のとおりです。
- 錯覚を誘発しそうな銀交換
- 96手目△3九角に隠された罠
47手目▲3五同銀は一目ただに見えますが、△同銀と取ると▲6四角で飛車か香車を入手できて先手が指しやすそうです。48手目以降の△7五飛~△7四飛は取られそうな6四の銀に紐をつけて次に△3五角と銀を取るぞという手です。なので49手目▲2四歩以下の銀交換は必然といえるでしょう。
49手目▲2四歩に対し△3五角なら▲2三歩成と2筋を突破して先手が指しやすいでしょう。玉と金の位置が△2二玉、△3二金ならこの時点で▲2四歩は△3五角と取る手が生じるためおそらく成立しないでしょう。大山先生は当時現在でいう「Bonanza囲い」を好んで指した傾向が強いのですが、それが仇になったような気がします。
以降は升田先生が時には大きな精神的ダメージを与えるような手(75手目▲5一金等)を指しながら優位に進めていきます。
終局直前の96手目△3九角は大山先生の最後の希望を賭けた手といってもいいでしょう。これを▲同玉と取ると△3九飛以下香車を外して粘る手順が発生します。本譜では97手目▲同玉と応じて事なきを得ました。両者のの気迫と持ち味を活かした素晴らしい将棋だと思います。
使用音楽については、和風の壮大なBGMを選択しました。
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