記事の概要
この記事では「惹かれる将棋を鑑賞しよう 第016局」の動画について書いていきます。
動画データ
日時 | |
---|---|
1990年05月08日 | |
棋戦名 | |
第48期名人戦 七番勝負第3局 | |
対局者 | |
☗中原 誠 棋聖 | ☖谷川浩司 名人 |
戦型 | |
ひねり飛車 | |
棋譜の出典 | |
将棋DB2 | |
使用した楽曲 | |
「火龍狂演」 | 煉獄庭園 |
動画の投稿先 | |
動画
棋譜
形勢グラフ
雑記・感想
「将棋 好プレー珍プレー集」(マイナビ出版)で面白そうな将棋を探していたところ、この将棋が目につきました。
本局の見どころは以下が挙げられるでしょう。
- 中原先生の桂使い
74手目☖2六桂が指された局面。後手が指しやすそうな局面ですが、ここで中原先生は誰もが予想しない1手を放ちます。☗7六桂!!この手の狙いはこの桂馬を成り込ませ、敵陣で活用し、上部開拓をし、入玉を目指すものでした。当時の谷川先生は入玉模様の展開を苦手としていて、そこに付け込もうという一種の盤外戦術のようなものでもありました。その後、谷川先生は入玉を意識しすぎたためか逆転を許してしまいました。終局後「必要以上に入玉を恐れたのではないか?」と問われた谷川先生は「それが私の悪い癖です」と正直な反応を見せたそうです。
将棋は盤上の格闘技とも言われますが、盤上のみならず盤外に潜むドラマに目を向けるのも面白いかもしれませんね。実に興味深い逆転劇でした。
使用したBGMは適当に選びました。
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