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惹かれる将棋を鑑賞しよう

記事の概要

この記事では「惹かれる将棋を鑑賞しよう 第128局」の動画について書いていきます。

動画データ

日時
1989年03月17日
棋戦名
第2期竜王戦3組ランキング戦2回戦
対局者
☗羽生善治 五段☖桜井 昇 七段
戦型
矢倉
棋譜の出典
将棋DB2
使用した楽曲
FortressSamurai Classics Best / Bitter Sweet Entertainment
動画の投稿先

動画

ニコニコ動画Youtube

棋譜

形勢グラフ

形勢グラフ

雑記・感想

なんとなく羽生先生のタイトル戦を振り返りたくなったのでこの将棋を選びました。

本局の見どころは以下が挙げられるでしょう。

  1. 急転直下の猛攻で勝利を収める羽生先生。

序盤は穏やかな展開で、戦型は相矢倉になりました。羽生先生は右銀を4八に据えた状態で玉を入場させますが、桜井先生は玉を4一に据えた状態で攻撃態勢の構築を優先させます。

中盤、羽生先生☗4五歩から仕掛け、桜井先生は☖6五歩と仕掛け返します。以下☗同歩☖同飛☗3八飛☖6一飛☗6六歩で桜井先生の攻めは落ち着きます。

次の1手で桜井先生は銀の両取りを甘んじても香車を取れればなんとかなると考えたのか☖4五歩と取ります。以下☗同桂☖1九角成☗3五歩と進みます。☗3五歩は「好きな方の銀を逃げろ。逃げなかったほうを取る。」という意味の手に感じました。

桜井先生は☖4ニ銀左と3三の銀を逃げ、☗5三桂成☖同金☗3四歩☖4三香☗3五角☖4四金と進み、局面は落ち着いたかに見えました。しかし、羽生先生はそこから大駒をぶった切る猛攻を開始しました。

その猛攻の結果、桜井先生の陣形は瞬く間に乱され、桜井先生の玉は追い詰められました。桜井先生も羽生先生の玉に迫ろうとするものの、及ばずそのまま決着が着きました。

羽生先生の急転直下とも言える激しい猛攻は非常に見応えあるものだと思いました。

BGMは適当なものををチョイスしました。