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大山先生VS升田先生の棋譜を鑑賞しよう 第109局

記事の概要

この記事では「大山先生VS升田先生の棋譜を鑑賞しよう 第109局」の動画について書いていきます。

動画データ

日時
1962年02月06日
棋戦名
産経臨時棋戦三番勝負第3局
対局者
☗大山康晴 名人☖升田幸三 九段
戦型
矢倉
棋譜の出典
「大山VS升田 全局集」 by マイナビ出版
使用した楽曲
維新おとわび / fumikomidori
動画の投稿先

動画

ニコニコ動画Youtube

棋譜

形勢グラフ

形勢グラフ

雑記・感想

大山VS升田全局集でのタイトルは「的確なしのぎで大山が制す」です。

本局の見どころは以下のとおりです。

  1. 逆転を許すも最後まで油断を許さない升田先生

序盤、矢倉模様の駒組みになりますが、大山先生の3筋からの仕掛けに対し升田先生は雁木の構えで受け、角の転換を含みにします。

中盤、升田先生は安々と馬を作ることに成功し優勢になります。しかし、62手目☖2七銀は☗3五飛で空振りになり、68手目☖3八銀不成は☗5三歩~☗3八金で咎められ(狙いの☖3六飛は☗5二銀☖4二玉☗
4四銀が詰めろになり後手負け)悪手になり逆転を許します。

終盤、大山先生が優位に進めるものの、攻撃のチャンスを得た升田先生は猛追を開始します。大山先生は升田先生の猛追撃をことごとく凌いでいきます。しかし、升田先生は最後に頓死筋を用意していました。

119手目☗2一とで単に☗4三角成とすると☖4八銀成☗4九金☖同竜☗同銀☖5九金まで頓死してしまいます。☗2一とと桂馬を取ることで☗4九桂の合駒を用意することでギリギリ凌いでいたのです。

大山先生は升田先生の用意した頓死筋を見事に回避しそのまま勝利を収めました。

逆転を許しても油断は許さない升田先生の闘志をひしひしと感じた1局です。

使用音楽については、適当に選びました。