記事の概要
この記事では「惹かれる将棋を鑑賞しよう 第092局」の動画について書いていきます。
動画データ
日時 | |
---|---|
1992年03月02日 | |
棋戦名 | |
第50期A級順位戦9回戦 | |
対局者 | |
☗大山康晴 十五世名人 | ☖谷川浩司 竜王 |
戦型 | |
向かい飛車 | |
棋譜の出典 | |
将棋DB2 | |
使用した楽曲 | |
打ち上げ花火 | 甘茶の音楽工房 |
RaO | SHW |
動画の投稿先 | |
動画
棋譜
形勢グラフ
雑記・感想
なんとなく大山先生の受けの名局を振り返りたくなったのでこの将棋を選びました。
本局の見どころは以下が挙げられるでしょう。
- 最後まで「大山流」を貫き通す大山先生(意味深)
戦型は☗向かい飛車VS☖居飛車穴熊になりました。
中盤、大山先生は四間飛車に振り直し、6筋から攻撃を開始します。その後、大山先生は谷川先生の痛烈な反撃にあい、その後は激しい攻防が続きます。
102手目手目☖5ニ角が指された局面。谷川先生の攻めが切れたので何をやっても勝てそうな局面ですが、大山先生はいかにも大山先生らしい手を選択します。☗6七金。
☖7七竜や☖7七馬からの大駒交換は甘んじて受け、攻撃のための手を指しても良さそうな感じなのですが、それでも大山先生はじっと☗6七金と指しました。
終局図を見てみると☗4ニとに対し☖同金なら☗3四桂でしびれています。この☗3四桂は☗6七金で桂馬を守ってなおかつ谷川先生が☖6五桂打としたことによって生じた筋です。
もし、☗6七金と打つ際に終局図が大山先生の脳裏に浮かんでいたのだとすればこれは驚くべき凄さなのではないかと感心しました。
最後まで自分らしさを失わずに人生を生き抜く生き方ができたらいいなと心からそう思った1局でした。
BGMは適当なものををチョイスしました。
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