記事の概要
この記事では「惹かれる将棋を鑑賞しよう 第056局」の動画について書いていきます。
動画データ
日時 | |
---|---|
2001年10月31日 | |
棋戦名 | |
第13期竜王戦 七番勝負第2局 | |
対局者 | |
☗藤井 猛 竜王 | ☖羽生善治 四冠 |
戦型 | |
四間飛車 | |
棋譜の出典 | |
将棋DB2 | |
使用した楽曲 | |
カザネビ ~Long Version~ | もぜ楽2 mozell |
動画の投稿先 | |
動画
棋譜
形勢グラフ

雑記・感想
近い将来、新たな「藤井竜王」が誕生するかもしれないので、20年前に誕生した「藤井竜王」の栄枯盛衰を振り返ろうと思い選びました。
本局の見どころは以下が挙げられるでしょう。
- 藤井先生の4筋からの逆襲
- 藤井先生の痛快な犠打
戦型は☗四間飛車VS☖左美濃になりました。
中盤、藤井先生の飛車が飛車先の歩を交換したり、5筋の歩を掠め取ったり等縦横無尽の活躍を見せます。羽生先生は50手目☖8六歩☗同歩☖8八歩と8筋からの反撃を狙いますが、藤井先生は☗7四歩☖同歩☗5五銀(☖同銀なら☗同角で飛車が窮屈になりそう)☖6五銀☗4六飛と進み、最初からこれを狙っていたかのように4筋に駒が結集しました。
その後、銀交換から馬を作ったりする等藤井先生が指しやすそうな展開になりますが、羽生先生も負けじと攻め合いの将棋になります。
終盤、藤井先生の攻めが重くて遅そうな感じなのに対し、羽生先生の攻めがかなり鋭く刺さっているように見える132手目☖3八金の局面。ここで藤井先生が痛快な犠打を指します。133手目☗3九銀です。☖同龍と取ってなんでもないような気がしますが、☖同龍と取ると龍の利きがなくなるため☗2ニ金打以下羽生先生の玉が詰んでしまいます。羽生先生は仕方なく☖同金と応じましたが、この1手で攻撃速度が逆転し藤井先生の勝利となりました。
藤井先生の構想と痛快な手筋が光った1局といえるでしょう。
BGMは適当にチョイスしました。
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